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SDCAM2D
目に見えているものを写し取る。ごく当たり前のカメラが
SDCAM2D
です。
でもそう簡単ではないですよね。
蟻をSDCAM2Dで撮影したものです。倍率30倍ほどです。
無影撮影方式ですので、影が映っていませんね。
実体顕微鏡にカメラをつけて、普通にリングライトで照明するとこんな写真になってしまいます。
撮影の条件
満月はクレーターがあまり見えず、フラットに見え、三日月はクレーターのでこぼこがはっきり見えます。
これは、
実物3次元のものを写真という2次元にしてしまうための問題
です。
3次元-2次元変換のときに立体感が失われます(当然ですね)そのため写真術では、光の当て方を工夫します。
つまり
“かげ”
をつけて2次元でも立体感を持たせるのです。
写真の勉強をするとかならずライティングを勉強します。順光(満月ですね)射光(三日月ですね)、逆光等です。
SDCAM2Dは“かげ”をコントロールすることで見えなかったものを撮影しようという発想のカメラ
です。
“かげ”が最大に長くなるためには、できるだけ真横から光を当てればよいことになります。(第1の条件)
真横のどの方向から光を当てればよいか、できるだけまんべんに周囲360度各方向から光を当てることが必要です。(第2の条件)
なぜなら
かげのでる対象物の凸凹、傷はどの向きにあるか予想できないから
です。
しかしながら真横全周から光を当てると“かげ”はできません。意味がなくなってしまいます。かといってある方向からだけでは不十分です。
360度全周から“かげ”ができるように光をあてて(第3の条件)写真を撮影すればいい
のです。
そして最後に“かげ”を消し去ります(第4の条件)。立体感だけが残った無影撮影の完成です。
こんなことが実現できるのでしょうか?
これを実現したのが
「SDCAM2D」
です。
第1、2、3、4のすべての条件を満足する写真が撮影可能です。
金属顕微鏡で使用される同軸落射照明と,光ファイバー2本による側射照明を比較してみました。
実体顕微鏡でよく使用されるリングライトは、同軸落射照明に撮影結果は近いものになります。
同軸落射照明は均質な照明が可能ですがそのデメリットが大きい
コントラストが低い
凹凸識別能力が低い(立体感が出ない、フラットな像になる)
反射物に対する不要反射の影響が大きい
側射照明は
照明角度を低くすることで凹凸識別能力をあげることができるが、照明むらになる
照明角度を高くすると同軸落射照明と同じデメリットが発生する
SDCAM2Dが採用するシャドー照明は従来照明のデメリットを解決
不要反射なしに同軸落射照明より均質な照明が可能
→ 高反射性(金メッキ面)の対物観察可能
高コントラスト
凹凸識別能力が特に高い
→ 外部付着ごみの高識別能力
人間の目視能力を超える識別能力(擦り傷検出など)
SDCAM2Dの構造
SDCAM2Dは、マイクロプロセッサーで制御された照明LEDと、顕微鏡、カメラ制御部からなります。
SDCAM2Dセット 但し、顕微鏡は含まれません。
セットアップ完了
比較
クレジットカードに使用されているICチップを使用した比較
金メッキされたチップが見事に写し取られています。
蟻
・・・無影撮影でありながらこの立体感細部描写。頭部複眼の描写には驚かされます。
SDCAM2D
リングライト
CMOSセンサー
SDCAM2D
リングライト
クレジットカードのICチップ
SDCAM2D
金メッキされたチップ表面のメッキ傷、付着ゴミが非常によく撮影されています。 SDCAM2Dの最も得意とする対物です。 従来撮影法において、凹凸が少ないので、サイド照明を工夫すれば、ましな写真はとれますが、安定的に一義的な(シャッターボタンを押せば良いだけ) 操作で,同じレベルの写真撮影は非常にむつかしくなります。 本来、SDCAM2Dは、自動検査装置の画像撮影装置として開発していますので,この点が最重要なポイントとなります。
リングライト
レンズのゴミ
SDCAM2D
リングライト
ナット
SDCAM2D
ワッシャー
SDCAM2D
SDメモリカード
非常に凹凸のある被写体。従来撮影では,真上からの落射照明でなければ陰が出て撮影不可能。 当然従来撮影法では、低コントラスト、低凹凸描写となり,埃などの付着物の撮影は難しくなります。 無影で埃がこれだけ写し取れるのはSDCAM2Dの大きな特徴です。
花びら
実態顕微鏡を、眼視でステレオ感覚でみていたもの近づいたということで評価していただいています。 ステレオ視というのは、体毛のような凹凸が目視できることで得られる感覚でもある訳ですので、凹凸表現能力に優れたものはステレオ視にも優れているといえると思います。
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